「ティーパックはないの?」のご要望に応えて
かねてより、水出し秋冬番茶を手軽に飲めて、後片づけが簡単なティーバッグのご要望をいただいておりましたが、ようやく販売を開始することが出来ました。
しかも、この水出し番茶ティーバッグ、
秋冬番茶を単純にティーパックにしただけではありません。
ポリサッカライドを保つための低温製法
「ポリサッカライド」は高温に弱く壊れやすい成分です。
そのため冷水で作るのが良いとされているのですが、
そもそも、お茶の製法自体が高温で揉みながら乾燥するため、茶葉の高温状態は避けて通れないのです。
1.蒸す→2.熱風で乾かしながら揉む→3.団子状に揉み水分を均一にする→4.広げて熱風で乾かしながらまた揉む→5.鉄板上で熱しながら形を整える→6.さらに熱風で乾燥→7.茎や粉を取り除き形状を整える→8.高温で火入れ
このような工程を経て出来るのが煎茶(番茶も含む)なのですが、特に1.5.6.8.で高い温度が茶葉に加えられます。
そこで、熱に弱いポリサッカライドを少しでも多く保つために、荒茶農家坂下雄二さんの協力を得て↓こんな製法↓でお茶を作りました。
1.蒸し時間の短縮
蒸しは荒茶製造工程の中でも特に重要で煎茶製造では避けて通れません。高温で蒸す事により、酸化酵素を不活性化し茶葉の酸化(発酵)を止める工程ですので、茶葉には100度以上の温度が加わります。
そこで、酸化(発酵)を止められる最小限の蒸し時間を取りました。
(秋冬番茶は通常100秒ほど掛けてて蒸すのですが、35秒の蒸し時間にとどめました)
5.工程の省略
この工程は精揉(せいじゅう)といい、煎茶の形作りにはなくてはならないのですが、水出し番茶のティーパックにすることを前提としていますので省略しました。
6.低温乾燥
荒茶工程最後の乾燥です、通常80度で40分程度掛けて乾燥させるのですが、65度ほどの低温でゆっくり乾燥しました。
8.マイクロウェーブによる乾燥
火入れは、仕上げ茶工程の中で香味を決定する重要工程なのですが、お茶に最も高温が加わる工程でもあります。
通常当店では、ガスバーナーや遠赤外線を利用して火入れをしていますが、これですと茶温が120度前後まで上がってしまいます。そこで、電子レンジと同じ原理のマイクロウェーブ乾燥機を利用して、茶葉内部よりしっかりと、しかも70度の低温で乾燥しました。
これが、秋冬番茶の低温製法です。
ポリサッカライドの量は実際に計測は難しいのですが、おそらく通常の秋冬番茶よりも多くの量が含まれると予測されます。
ただ、少し青臭いのです。
「このままのお茶では、苦手な人が多いのではないか?」と考えました。
さらにもうひと工夫
お茶が、ポリサッカライドを多く含む条件は、低温以外にもう一つあります。
富山医科薬科大学で血糖降下試験を実際に行った清水先生が、文献の中でおっしゃるには「この種の成分は植物の成長時期として1年を通じて後半、つまり秋から冬にかけて豊富に含まれる」ということです。
つまり、同じ秋冬番茶でもなるべく遅い時期に収穫したお茶に、ポリサッカライドが多く含まれていると考えられます。
そこで、収穫後期の秋冬番茶を原料に、さらに網目が8ミリほどのふるいでふるい、上に残った大きな(十分成長した)葉に通常の火入れを行い香りを引き立てた後、細かく切断、低温製法の秋冬番茶にブレンドし、オキロン不織布(土に帰るトウモロコシが原料)のティーパックに詰めました。
通常の秋冬番茶よりも有効成分ポリサッカライドが多く含まれると考えられ、しかも、美味しく飲みやすい水出し番茶のティーパックが出来上がりました。
◆水出し番茶の作り方、飲み方
夜のうちに1リットルの水にティーバッグを2個入れて冷蔵庫でひと晩かけて抽出します。
翌朝ティーバッグを取り出し、1リットルを1日かけて飲み干します。
※品質保持のため、
作ったお茶は冷蔵庫等で保冷してください。
→富山医科薬科大学の先生による冷水でのお茶の淹れ方(こちらも参考に)
これなら簡単で、しかも他の健康食品に比べて安いから、長く続けられそうですね。
水出し番茶ティーバッグにお寄せいただいたお客様の声
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