不親切のようですが、本人次第と答えさせていただきます。
本などには、よく三煎目までおいしく飲むことが出来ますと書かれていますが、
私自身多くて二煎目まで、三煎目まで飲むことは滅多にありません。
ただ、こんな事もありました、友人宅へ遊びに行った時に、彼は酒がダメなので、イカとせんべいをつまみにお茶を飲んだのですが、知らないうちに長時間話し込んでしまい、お茶も何煎淹れたか覚えがありません。
たぶん五、六煎はいったでしょう。
のどが渇いたせいもあり、かなりうまいお茶でした。
私が、普段一二煎で茶葉を変えるのは、職業柄お茶がふんだんにあるからかもしれません。でも、本当の理由は三煎目がおいしくないからだと思っています。
香りの強い中国茶には、五煎目くらいまで、香りで飲めるお茶もありますが、日本茶は基本的に味を楽しむお茶なので、どうしても、一二煎でうま味が無くなってしまい、三煎目まで飲む気がしなくなってしまうのです。
お茶に含まれる味成分は、水(お湯)に溶けやすいもの、溶けにくいものがあります。二煎目で、大方出尽くしてしまう成分もありますし、三煎目以降もかなりの量が含まれる成分もあります。
特に、うま味を持つアミノ酸と、苦渋味のカテキン、カフェインの出方が対照的です。
次項資料でもわかるように、二煎目以降、うま味の成分アミノ酸はかなり減ってしまうのに、苦渋味のカテキン、カフェインは一煎目よりむしろ増えている場合があります。
お茶の味は、味成分単独の濃度より、相対的な関係によって決まると言われております。このことからも、二煎目以降はぐーんと味が落ちてしまう事がわかります。
以前、一煎目から五煎目くらいまでの浸出液の成分を計測したデータをみた気がして探したのですが、見つける事が出来ませんでした。
そこで、独立行政法人
農林水産消費技術センター「食のサイエンス」コーナーにちょうど良い資料がありましたので、次項に引用させていただきました。
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