静岡では、通常ですと年4回、お茶の新芽が伸びます。
お茶は新芽で作りますので、1年に4回新茶が出来るのですが、それぞれの生産時期により、お茶の品質は大きく変わってきます。
つまり同じ品質のお茶は、1年に1度しか出来ないのです。
生産される時期により、早い順に○番茶と呼ばれており、それぞれに違った特徴を持っています。
・1番茶
4月の終わり〜5月上旬にかけて生産されるお茶です。
前年の秋から養分を十分に貯めた茶樹が、春に一気に芽吹くため、うま味の成分アミノ酸をたくさん含んでおり、最も品質の良いお茶です。
また、早く摘むほど品質が高く、4月のうちに手で摘んだお茶は希少価値も高く、高級茶として販売されています。
「静岡茶いち」で販売されているお茶は、ほとんどがこの1番茶です。
・2番茶
6月中下旬に生産されるお茶で、1番茶に次いで品質がよいとされていますが、1番茶に比べアミノ酸量はかなり少なく、カテキン量は比較的多いです。
中でも、早い時期に摘採製造した2番茶は、お茶の中で最もカテキンを多く含んでいます。
二番茶の特徴としては、やや赤身がかかっていて、苦みか強い傾向があります。
「静岡茶いち」では、静の里、静の藤、農家の自家用茶6月摘み、玄米茶梅印、抹茶入り玄米茶梅印、水出し煎茶、水出し玄米茶の一部にブレンド用として使用しています。
・3番茶
7月終わり〜8月上旬にかけて生産されるお茶ですが、私共の地域では、1番茶後の深刈り更新をした特殊な茶園以外では生産されません。 と言うのも、茶園の樹勢によっては、3番茶を取ってしまうと、翌年の1番茶の品質や収量に大きな影響を与えるからです。
・4番茶
9月下旬〜10月上旬にかけて生産されるされるお茶です。
3番茶を摘採下後に伸びた芽を4番茶、3番茶を摘採せずに一緒に刈り取って製造したお茶を秋冬番茶と呼び分けています。(お茶としての品質は一番劣りますが、血糖値を下げるといわれるポリサッカライドを多く含むお茶として話題に上ることが多くなりました)
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